【必見】足場の必要性や費用相場、トラブル事例をご紹介

足場の必要性と費用相場

外壁塗装や屋根修理の際に必ず必要になってくるのが「足場」の費用。
見積もりに足場の項目があって、初めてその存在に気づいた方も多いのではないでしょうか?

「足場って必要なの?」「足場の費用の相場は?」

そんな疑問にお答えします。

今回は足場の必要性や、足場の価格相場についてお伝えしたいと思いますので、外壁塗装や屋根修理をお考えの方はぜひ参考にしてみて下さいね。

足場とは

組立足場

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まず、足場についてご説明したいと思います。
足場とは、建築工事において,高いところで作業を行う人間の足がかりのために,仮に組立てた構造物のこと。文字通り「足を踏みとどまっていられる場所」を確保する構造物のことを指します。一時使用が多いので、通常はパイプや鋼管、丸太などで枠などを組み立てて仮設します。
パイプ、丸太などを使って組立てる形式 (組立足場) と、屋上・軒先または梁などから吊られている形式 (吊足場) の2種類に大きく分けられます。

吊足場は、地上から足場を組むことができない場所で作業するのため作業床をつくる必要がある場合、主に橋や高架での作業に使われます。屋根工事では、組立足場が使われます。組立足場の種類には、「クサビ式足場」「枠組足場」「単管足場」等があります。

吊足場

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足場が必要な理由

そもそもなぜ足場が必要なのでしょうか?見積もりの足場項目をみて、思わず「高い!」と思ってしまった方も多いのではないでしょうか。しかし、足場は工事には必ず必要なものになってきます。
納得して施工を依頼するためにも、足場の必要性をお伝えしたいと思います。

足場の必要性

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足場を必要とする理由には、大きく3つの理由があります。

理由1:安全管理のため

まず第一に重要な理由は、高所で作業を行う職人の安全を守るためです。万が一現場で転落事故が起きてしまった場合、施工を依頼した側のお客様にも、甚大な精神的負担がかかります。また、労働安全衛生法でも、2m以上の高所で作業をする場合、足場の組み立て等の安全対策が義務づけられています。

理由2:施工の品質を保つため

足場は施工の品質にも関わってきます。適切な足場を設置しないと、せっかくの高額のリフォームも、ムラや塗り残しなどに気づかず仕上がりの品質が下がってしまう可能性があります。

理由3:近隣への配慮のため

足場を組むと、その上に飛散防止ネットを張ることができます。飛散防止ネットとは、近隣の建物への塗料の飛散を防ぐ役割のあるネットで、近隣の方へのトラブルを防ぐためにもとても重要です。

 

悪徳業者に注意!足場の費用の相場

続いては足場費用の相場についてです。

実は足場費用について気をつけてほしい点が一つあります。
それは、悪徳業者による足場費用の不当な上乗せです。

外壁塗装において、実に2割近くを占めるといわれている足場費用。少なくない金額なので、悪徳業者に狙われやすいポイントとなってしまっているのも現実です。

その理由としては、明確な単価が出しにくいこと、一般の消費者(お客様)の足場の相場の認知度が低いことが挙げられます。頻繁に行う工事ではないので、皆さんが相場を知る機会が少ないことに付け入っているのです。

そこで、これから塗り替えを考えられている方が損をしないように、足場費用の相場についてお伝えいたします。

足場の相場

足場費用の相場

出典:http://www.i-reform.jp/wp-content/uploads/2016/05/P9290020.jpg

一般的に、足場の相場は「600円〜800円/㎡」とされています。
ちなみに、さきほどお話した飛散防止ネットの相場は「100〜200円/㎡」が目安です。

見積もり書はきちんと相場通りかチェック

実際に見積書のもらうことがあったら、足場費用が妥当かどうか、計算してみましょう。
下記の計算方法で、自分でも足場の費用を簡易計算することができます。

■計算方法

①足場架面積(足場をかける面積)を算出する

⑴ 足場架面積の算出
足場架面積=[家の外周+8m]×高さ

※「+8m」とは、足場は外壁から少し離れたところに設置するため、足場架面積は実際の塗装面よりも大きくなるために算出する数値です。

②足場架面積をもとに、足場費用を計算する

⑵ 足場費用の計算
足場費用=足場架面積×(足場費用/㎡+飛散防止ネット/㎡)

以上で、簡単に足場費用を簡易的に算出することができます。
見積書と比べて、大きな差異がある場合は要注意。その業者はもしかしたら足場費用に不当に上乗せしようとしているかもしれません。

しかしながら、実際の足場費用は、実際の作業環境により、上記の計算式とは多少異なってきますので、気になる点は施工業者に確認してみましょう。まずは大まかな相場を自分で理解して、見積書と照らし合わせてみることからはじめてみましょう。これで悪徳業者に騙される確率がグッと下がります。

 

「足場代を無料にします」は要注意!

パイプを組むだけなら、もっと安くてもいいんじゃないか?なんて思ってしまうのも無理はないと思います。しかし、実際には足場を組む作業というのは、とても専門的な知識を必要とするのです。

そもそも足場を組むには、足場の組立て等作業主任者(国家資格)に依頼する必要があるため、外壁塗装の業者でもその部分だけは専門の足場業者に依頼する会社も少なくありません。 また足場の費用には、足場の材料を運ぶ運搬費をはじめ、足場を組む施工費、解体費等も含まれています。それだけの工程・人件費がかかるはずの作業を簡単に 無料で提供できるはずがないのです。

ですから、「足場代を無料にします」という訪問販売や営業には要注意!足場代を無料にすると言いながら、その分、塗料代や単価に上乗せしている、なんていう悪徳業者も、残念ながら存在するのです。

もちろん、節約のために自分でDIYしようなんてもってのほかです。
お伝えした通り、足場を組む作業には国家資格者が必要です。素人が手を出せる分野ではないので、ここは潔く諦めて、相場内でプロにお願いしてしまうのが一番安全で、品質の良いリフォームへの近道です。

 

足場の種類について

足場といっても、用途や設置場所により様々な種類があります。使用用途に適した足場を組んでもらいましょう。ここでは代表的な足場の種類について、それぞれのメリット・デメリットをお伝えします。

くさび式足場

使われる各部材には凸金具、または凹金具※が備えられており、その金具同士をハンマーで打ち込むことで固定し組み立てる工法です。一定間隔に支柱となる鋼管を置き、緊結部付きの水平材、斜材などをくさびで緊結して足場を作ります。
低中層建築物への工事に適しています。

メリット デメリット

■ 組立・解体が簡単
■ 作業時間の短縮が図れる
■ 人件費が削減できコストを抑えられる
■ 耐久性が高い
■ 強度が高い

■ 場所によって設置できない場合がある

枠組み(ビティ)足場

足場仮設工事のなかでもっともオーソドックスな工法です。
鋼管を門型に溶接された建枠にはめ込み、交差筋違い・鋼製布板などの基本部材を組み合わせて積み上げていきます。
建枠に筋違い・布板を組み合わせることで、さらに強度を高めることができます。
施工高さは原則地上45mまで可能で、高層のビル・マンション建設にも適用可能です。

メリット デメリット

■ 組立・解体が簡単
■ 比較的工期の短縮が図れる
■ 強度が高い

■ 工期が長くなりがち
■ 部材が重い
■ 高コストになりがち

単管(鋼管)足場

直径48.6mmの「単管」と呼ばれる鉄パイプを組み合わせて建てる工法。
鋼管に金具を噛み合わせ、ボルトで締めることでパイプ同士を接続して、足場を組み立てます。
2本の支柱の間に歩み板を並べたものが「二側足場」、1本の支柱にブラケットという腕木をだし、その上に歩み板を並べたのが「一側足場」です。
小規模な工事や作業現場、幅が狭いビル間での足場として用いられます。

メリット デメリット

■ 狭い敷地でも設置可能

■ 工期が長くなりがち
■ 部材が重い
■ 高コストになりがち

足場に関するトラブルを避けるために

足場に関するトラブルも報告されています。事前にトラブル事例を把握して、余計なトラブルを抱えないように注意しましょう。

トラブル例1:建物の破損トラブル

足場の組み立てや解体の時に、家の外壁や窓、車、または隣接している民家やその塀を傷つけてしまうこともあります。そんな事故が発生した際、トラブルの焦点となるのが、「誰が責任を取るのか、誰が補償してくれるのか」ということ。

簡単に考えると、足場を組んだ業者が責任をとってくれるはず、と考えますが、先に述べたように足場業者は塗装業者が依頼した下請け会社であることも少なくなく、足場業者と塗装業者の責任逃れに巻き込まれる可能性もなくはないのです。結局費用を泣き寝入りで負担、なんてことにならないように、

  • 塗装業者と足場業者をしっかり把握しているか
  • 足場業者が保険に加入しているか

といった点を事前にチェックしておくと安心でしょう。その際、保険の対象範囲は、工事箇所だけでなく、工事箇所以外の場所や工事関係者以外の人まで含まれているか、あわせて確認することが重要です。

トラブル例2:隣人トラブル

トラブルの中でもやっかいなのが隣人とのトラブル。特に足場を組むような作業は長期間にわたりますので、気を使います。
自分の敷地内だけで足場スペースを確保できない場合、隣の敷地を借りて足場を組む必要があります。その際、業者だけに説明を任せて自身で何の説明もしないでいるとトラブルに発展する可能性が高いです。
隣の敷地を借りる必要がある場合には、足場を組む前にしっかりと説明とお願いをしに伺いましょう。できれば業者にも同行を依頼し、専門的な観点からの説明もできるとベストです。

画像出典:http://kubota-lab.com/tsu/wp-content/uploads/sites/2/2014/03/P1130969.jpg

まとめ

いかがでしたか?足場が必要な理由や足場の相場、足場が抱えるトラブル要素などをわかっていただけたかと思います。安くない足場費用ですが、それだけ家のリフォームの品質を決める重要な部分でもありますし、また近隣へのトラブルを避けるための大切な部分でもあります。しっかりと相場を把握し、トラブルを避けるためにも安心して信頼できる業者に施工をお願いしたいですよね。

信頼できる業者を選ぶコツは、数社に見積もりを取って相場を知ること。あわてて1社で決めてしまうと、比較する対象がなく、業者のいいなりになってしまうことも少なくありません。少なくとも3社の見積もりをとることで、リフォームの相場がわかります。

不当に足場代を請求されないよう、信頼できる業社に施工を依頼しましょう。

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