【下屋】という屋根をご存知ですか?
「しもや?」「げや???」読み方も分からない方も多いかと思います。
下屋とは、ある形で建築されたの屋根の呼び名のことです。
もし新築を予定されていて、下屋がある家をご検討中の方は、そのメリットやデメリットを含めて、ぜひこちらの記事をご参考になさってくださいね。
目次
1.下屋とは
下屋という単語には、二種類あり、
- 1【下屋(げや)】…母屋(おもや)から差し出して作られた屋根。また、その下の空間。下屋根。
- 2【下家(しもや)】…伝統建築などの寝殿造りで、主な建物の後ろに位置し、召し使いなどが住み、調度などを置く建物。しものや。
今回ご紹介する下屋は「げや」、つまりメインの屋根よりも一段下げた位置に建築された片流れ屋根や、またはその下にある空間を指します。二階建ての家で、一階部分の面積の方が大きい場合、平屋部分を指して呼ぶこともあります。
よく見る形としては、縁側や、物入れ、自転車置き場として使われている事例が多いです。「さしかけ」や、「さしかね屋根」とも呼ばれています。
2.下屋の形状と種類
下屋には、様々な形があります。いくつかご紹介しますので、下屋をご検討中の方はぜひご参考にしてくださいね。
2-1.二階建ての一階部分
2-2.ポーチや物置場として
2-3.縁側として
3.下屋のメリット
3-1.空間の活用
屋根があるので、物置きや自転車置き場、洗濯物干し場として使い勝手が良いです。
3-2.雨の日も安心
自転車や車を入れられるスペースがあると、雨の日でも便利に生活できます。置いてあるものが直接雨にさらされないので、酸性雨などによる劣化も防いでくれます。
4.下屋のデメリット
4-1.建築費が増す
例えば総二階を建てる時に比べると、屋根工事の工程を別に足すことになるので、当然建築費は増してしまいます。
4-2.雨漏りの危険がある
屋根を足すということは、それだけ外壁との接合部分が増えることになり、必然的に接合部や屋根からの雨漏りの危険性は増えてしまいます。もちろん、きちんと施工、メンテナンスをすればその限りではありません。
5.下屋を上手く利用する方法
法規制の厳しい地域で家を建てる場合、細かい取り決めにより建築の規制がかけられていて、その中での策として下屋を立てて利用する場合があります。特に低層住宅専用地域に指定されている場所で家を建てる時などに北側斜線の家を下屋にすることがよくあります。
6.下屋を付ける際の注意点
6-1.デザイン性
下屋をつけると、家の外観が大きく変わります。バランスによってはとても見栄えが悪く、「取って付けたような屋根」になってしまっている家も少なくありません。腕のいい建築士ですと、”下屋勾配の一寸返し”と呼ばれる、大屋根に比べて下屋の勾配を緩やかにして、家全体のシルエットを美しく見せるという職人の技を提案してくれるでしょう。
6-2.法律に違反していないか
屋根の建築には、法で厳しくその規定が明確にされています、「倉庫代わりだから」と安易な考えで追加で下屋設置などをすると、建築基準法又は消防法等に違反する場合がありますので十分にご注意ください。
6-3.建物の評価への影響
下屋の建築構造によっては、固定資産税の課税対象が変わってきます。特に屋根に対して壁があるのか、ないのかによって判断基準が変わって来ますので、思わぬ場所で固定資産税を知らずに増やしてしまっていたなんてことにならないように、下屋の評価基準についても学んでおきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
下屋のある家には、メリットとデメリットがあります。建築には制限もありますので、違法建築にならないよう、十分気をつけてくださいね。
もし下屋の劣化や雨漏りが見つかったら、早めに屋根のプロに相談してください。
そのまま放置すると、屋根材の破損や雨漏りによる建物構造の腐食につながってしまいます。
すぐに処置すれば、簡単な修理や塗装で防ぐことができますので、早めの対処が重要です。
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