波板屋根の5つの種類とDIYで後悔しないために押さえるべき注意点

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皆さん「波板」という素材をご存知ですか?街中の倉庫や物置などの屋根でよく見かける波状の大きな板と言えば、すぐに思いつく方も多いのではないでしょうか。

今日はそんな身近な波板について、その種類や特徴をお伝えします。

最近流行りのDIYでもよく使われる素材ですので、これからDIYをご検討中の方にも波板について分かりやすく簡単にまとめましたので、ご参考いただけたらと思います。

1.波板の種類と特徴

波板といっても数多くの種類がありますが、今回はDIYに使いやすい代表的な波板から、本格的なリフォームに使える波板まで、いろいろな種類と特徴をご紹介します。使用用途に合わせて波板を選びましょう。

1-1.素材ごとの特徴一覧

種類 価格 耐久性 加工度 寿命
塩ビ 500円〜 弱い ハサミで切れる 1年〜3年
ガラスネット 700円〜 強い ノコギリで切れる 5年
ポリカ 700円〜 強い ノコギリで切れる 10年以上
カラートタン 700円〜 とても強い 電気ノコギリで切れる 15年〜20年
ガルバリウム鋼板 900円〜 とても強く長持ち 電気ノコギリで切れる 15年〜20年

出典:http://www.komeri.com/top/CSfTop.jsp

1-2.塩化ビニール波板(塩ビ)

◎価格が安い ◎柔らかく柔軟性がある

作業性が良く、日曜大工にも使い易い波板です。
デメリットは太陽熱や風雨による劣化がしやすく、硬化してボロボロになるので、長期間の性能を持続するのは適していません。使用する釘も鉄釘にプラスチックの傘がついた傘釘が使われる事が多かったため
プラスチックは硬化して無くなり、釘は錆て、下地まで腐食が進んでいる事が多くあります。安価なので小屋や物置へ多く使われていますが、長い目で見ると屋根への使用はお奨め出来ません。

1-2.ガラスネット波板

◎塩ビより強度がある

ガラスクリアという、塩ビ波板のガラスのように透き通った透明色の波板に、さらに強化ガラス繊維のネットが入っているもので、塩ビよりも強度があります。現在ではポリカーボネートのポリカ波板の方が、明り取り用の波板の主流となっています。

1-3.ポリカーボネート波板(ポリカ)

◎安価だが高寿命 ◎劣化が少ない

価格は塩ビ波板に比べ高めですが劣化が少ない事を考えれば塩ビ波板よりお得です。
10年以上が経過しても劣化が少ないのが特徴です。
注意しなければいけない点はシートの裏表。波板の片面にシートが貼られているので、シート面を太陽の当たらない側にする必要があります。切断して分からなくなってしまわないように注意してください。ポリカ波板はあらゆる場所にお奨めです。

1-4.カラートタン波板

鉄板に塗装した物です。よく聞くトタン屋根ですが、まっすぐな板よりも、波状の板のほうが強度が強いのでおすすめです。トタン波板の場合、後から塗装することが難しいので、初めから塗装済みのカラートタン波板として販売されています。

1-5.ガルバリウム鋼板

◎強度が強い ◎寿命が長い

価格は一番高めですが強度、寿命とも好評なのがガルバリウム鋼板です。特徴として、遮熱性に優れているため、屋外の熱がこもりやすい環境や、発熱しやすい環境に適している波板になります。近年では住宅の屋根としても人気が高く、劣化の早まる海岸地域でもよく使われています。

2.波板を屋根に使う際の注意点

近年、気候の変化に伴い大型台風の上陸が多くなってきています。今年も台風の襲来による被害が全国各地で発生しました。強風により、屋根の波板が吹き飛ばされるといった被害も多く報告されています。

自身の被害だけでなく、飛ばされた屋根が二次被害を与えてしまう可能性も少なくありません。

飛ばされた屋根がもしも人に当たってしまったら大変です。甚大なトラブルを起こさないためにも、用途にあった波板を選び、しっかりと施工することが大切です。

その際、DIYで行った屋根は、強度不足や経年劣化による腐食などに不安が残りますので、こまめなチェックが大切です。不安な時は早めにプロに相談して、補強や吹き替えなどをお願いすると良いでしょう。

まとめ

いかがでしたか?
波板の種類ごとの特徴を知っていただけたでしょうか。
もしDIYで波板を使う機会があれば、この記事を参考に、用途にあった波板の素材を選んでみて下さいね。きっと素敵なDIYができると思います。その際は、高所での作業になりますから安全面には十分注意して行ってくださいね。

もし、DIYに限界を感じたら、迷わずプロにご相談下さい。
簡単な波板の張り替えから、本格的な屋根リフォームまで、プロなら数多くの事例を施工してきていますので、きっとお客様にぴったりのリフォームプランを提案してくれますよ。

価格はDIYより高くついてしまうかもしれませんが、品質の安心と、時間と労力などを考えると、リフォームの方が結果的にお得に感じていただけることも多いです。ちょっと気になる部分があれば、まずはお気軽に無料見積もりをしていただき、その後にDIYを検討されても遅くないと思います。

もし業社に見積もりを依頼する際は、あわてて1社だけで決めてしまわないようにご注意下さい。
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