もしも隣家から雪が落ちて来たらどうしよう。
私の家の屋根の雪が隣地に落ちないか心配。
この様に雪の時期が近づくと心配ごとが絶えません。
そこで心配ごとを無くす為に落雪防止対策を行う事をお勧めします。
それでは具体的にどの様な落雪防止対策があるのかをお伝えしていきます。
目次
2.代表的な屋根の落雪対策
ここでは比較的簡単に行える屋根の落雪防止対策をお伝えします。
どうぞ参考にしてください。
2-1.無落雪屋根に葺き替える。
屋根の形そのものをすり鉢状にして雪を落とさない為の方法です。
無落雪屋根に葺き替えれば、落雪する心配はありません。
屋根の上に溜まった雪を上手に雨樋に流す構造も備えています。
又、この屋根は雨樋が屋根の中央部分にあるのも特徴的です。
2-2.雪止め金具を取り付ける。
屋根に積もった雪が落ちて来ない様に、雪止め金具を取り付けて落雪の危険を防止する方法です。日本瓦用、金属屋根用、スレート屋根用など様々な屋根に合った雪止め金具があります。
2-3.融雪ネットを取り付ける。
特に落雪が起こりやすい軒先部分に電気式ヒーターのネットを設置して、雪を解かして落雪を防止する対策です。
2-4.電気式屋根融雪システムを設置する。
屋根材全体に電気式のヒーターを設置して、屋根を暖める事で雪を解かし根本的に落雪を無くす対策です。
2-5.屋根雪落雪システムを設置する。
三角屋根の一番高い部分の棟にヒーターを取り付けて、棟部分の雪を解かして雪割りをする事によって、意図的に小さな落雪を起こさせて大きな落雪事故を未然に防ぐ対策です。
3.隣家の屋根から落雪があった場合の対処方法
隣家の住民とのトラブルを最小限に留める為に以下の対処法を覚えておきましょう。
3-1.必ずしも隣家に落雪防止対策をする義務は発生しない。
落雪被害を受けた被害者側からすれば、当然隣家にも落雪防止対策をする義務があると思いがちですが、残念ながらそうではありません。
落雪はあくまでも台風や竜巻、落雷、地震と同じ自然災害です。
台風で自宅が崩壊した人に「台風の対策をしていないのがいけないのだ」とは責められませんよね。
落雪防止対策も同様です。
ところが豪雪で落雪が毎年の様に起こる地域の場合は例外で、落雪防止対策を行う義務があります。
これは多くの降雪のある事が予め分かっている為、不可抗力ではないという独特の判断基準があるからだと考えられます。
3-2.隣家から落雪被害を受けても隣家に落雪被害を弁償する義務は発生しない。
落雪被害を受けた側からすれば、当然隣家に落雪被害を弁償する義務があると思われがちなのですが、残念ながらそうではありません。
これも対策義務と同様に、あくまでも落雪は台風や竜巻、落雷、地震と同様に自然災害なので、基本的には隣家にその修理費用の支払い義務は発生しません。
しかし、これもまた対策義務と同様に豪雪地方など豪雪で落雪が毎年の様に起こりうる地域の場合は、落雪被害の修理費用を支払う義務が発生する場合もあります。
まとめ
基本的には豪雪地域でない限り隣家との落雪トラブルは自然災害になってしま為、誰が悪いわけでもなく支払いをする必要もなければ要求も出来ないという事になります。
しかし、あなたが既に落雪被害を受けている様であれば火災保険の雪災補償が利用出来るかも知れません。
この機会にあなたの加入している火災保険証券を確認して見てください。
雪災補償が付いていたら、すぐに加入している保険会社に問い合わせてみると良いかも知れません。
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