「軒樋を交換したいけど、どんな軒樋を選べばいいの?」そう疑問に思っていませんか?
一般的な住宅には必ず設置されている軒樋ですが、実際のその種類は豊富で、形状によってもそれぞれ特徴が異なります。
そこで、この記事では軒樋の種類や、交換に伴う実際の費用相場まで、軒樋の交換工事の基礎について詳しくまとめました。
もしあなたが、雨樋の交換工事を検討されていらっしゃるのであれば、とても役に立つ内容だと思いますの引き続きこの先をお読みくさい。
目次
1.住宅における軒樋(のきどい)役割
まずはじめに、軒樋とは屋根の軒先に設置された雨樋のことを指します。
軒樋は屋根に降った雨水をスムーズに寄せ集め、地面の排水口へと排水する役割を果たしています。
その為に、軒樋が破損をしていたり、詰まったりして雨水の排水機能が低下すると、雨水が直接地面に落ち、地面に溝を作り、それが水たまりとなり、縁の下や基礎を濡らし、不具合の原因につながってしまいます。
つまり、住宅における軒樋の役割は、雨水の侵入以上に建物が腐食することを避けるのが本当の軒樋の役割です。
2. 軒樋の形状と特徴
一般的に普及している軒樋の形状として半丸型(丸型)と箱型(角形)という2種類があります。
その他に、豪雪地帯に特化した特殊な形状のものであったり、軒樋は形状によって機能性や価格も異なります。
その為に軒樋の交換の際には、住宅のメンテナンスサイクルや今後のリフォームプランを加味して最適な雨樋を選択することが重要です。
2.1 半丸型
半丸型の軒樋は古くから広く普及している為に、町中のあちらこちらで見かけることができます。
軒樋を支持金具という金属の支柱で止めている為に、台風や雪などで支持金具が曲がったり、破損する可能性があります。
2.1 箱型
近年、新築住宅などで主流になっている箱型の軒樋です。半丸型と比べ、排水機能に優れているのが特徴です。
降水量が多い地域や雨樋の詰まりや破損を気にされる方にオススメです。
3.雨樋の材質とメリットデメリット
軒樋の形状により違いはご理解いただけたでしょうか?
軒樋の違いは形状だけではなく、材質も様々で、材質によって耐久性や価格が異なります。
ここからは軒樋の素材の種類とメリットデメリットを含めて、詳しくお伝えします。
塩化ビニール
軽量かつ安価な塩化ビニール性の軒樋は、施工がしやすい為に、代表的な軒樋です。
施工のしやすさから広く普及するようになりましたが、雨風に弱く、紫外線に対する耐性も低いので、不具合を起こしやすいというデメリットがあります。
アルミ・ステンレス
塩化ビニールや合成樹脂と異なり、金属性の為に抜群の耐久性能を発揮しします。また、継ぎ目がないのが特徴で美健的にもモダンな印象を演出することができます。
ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板はメンテナンスフリーの外壁材として高い評価がありますが、軒樋の材質としても高い性能を発揮します。
しかし、塩化ビニールや合成樹脂と比較をすると高額になる為に、軒樋としてはあまり普及はしていません。
銅
神社や仏閣の屋根材で広く採用されている銅ですが、軒樋でも一部使用されています。
しかし、酸性雨が降ると穴が空くリスクがあったり、価格が高額である為に、一般住宅ではほとんど採用されることはありません。
3.軒樋の素材別早見表
4.雨樋の価格目安
半円型 | 角型 | |
硬質塩化ビニール | 1,000円~1,800円/本 | 2,000円~2,800円/本 |
ガルバリウム製 | 4,500円~6,000円/本 | 5,500円~7,000円/本 |
銅製 | 9,000円~11,000円/本 | 11,000円~13,000円/本 |
まとめ
一般的に軒樋は、雨水の侵入を防止する為に設置されていると思われがちですが、実際の役割は建物が腐食するのを防ぐことにあります。
少しでも、住宅の寿命を延ばしたいのあれば、軒樋までしっかりとメンテナンスすることが重要です。
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