あなたの家の屋根は雪対策を行っていますか?
寒冷地など雪とは切っても切れない地域にお住まいの方は当たり前の事かと思いますが、降雪の少ない地域で行っている方は少ないと思います。
「ウチの地域では雪が積もらないから大丈夫」そう思われる方が多いのではないでしょうか?
しかし、一部の地域を除けば日本の殆どの地域で雪が降り積もる可能性はあります。
子供が遊ぶには楽しい雪なのですが、時として凶器になる事もあります。
雪国では雪が積もると、しっかりと屋根の雪下ろしを行いますが滅多に積もらない地域では、たまに積もった位で雪下ろしを行う事はありません。
その結果、積もった雪が落ちて隣のカーポートを破損させてしまったり、隣の家の車の上に落ちて傷を付けてしまったり、隣の家の一部を破損させてしまうといったトラブルが起きるのです。
又、屋根の雪が通行人に落ちて濡れたり汚れたりケガをした等で、訴訟問題になってしまったという事例もあるのです。
パラパラと舞う雪でケガをする事はないでしょうが、その雪が積もってしまうと1㎥で約50~150kgにもなり根雪として固まってしまうと500kg以上にもなると言われているのです。
それだけの重さがある雪が高い所から勢いを付けて落ちてくる訳ですから当たった時の衝撃は計り知れません。
この様なトラブルが起きる前に万が一の事を考えて屋根には必ず雪対策を行っておいた方が良いでしょう。
それでは、具体的に屋根の雪対策について解説します。
1.屋根の主な雪対策とは?
2-1.雪下ろしを行う
雪が屋根に積もった場合、まず始めに行うのが雪下ろしです。
しかし、先程もお伝えした様に一見軽そうに見える雪でも積もってしまうと重さが増してしまうので大変危険です。
屋根に積もり、落雪の恐れがある様であれば雪下ろしを行いましょう。
ただし、安全を確保した上で行い決して1人で作業を行わないでください。
あなたが何かあった時にすぐに対応してもらえる様に、必ず誰かに援助を依頼してください。
雪下ろしは危険が伴う作業です。
決して無理はせず、少しでも安全が確保出来ないと判断した場合は業者に作業依頼をしましょう。
又、落とした雪で近隣住民とのトラブルになる可能性もあるので自分の家に落とした雪はきちんと処理をしてください。
2-2.雪止め金具を取り付ける
雪止め金具とは屋根に積もった雪が気温上昇により解けて落雪してしまう危険があるので、滑り落ちない様に防ぐ装置の事です。
殆どの屋根に対して釘やビス、又はコーキング剤で取り付ける事が可能です。
雪止め金具にはアングルと羽根つきの2種類があります。
外観の見栄えで言うと羽根つきなのですが、効果があるのはアングルです。
費用は建物の構造や屋根の形状、勾配、雪止め金具の材質(ステンレス、アルミ、亜鉛メッキ)によって変わります。
2-2-1.雪止め金具の必要性
ここでは実際に雪止め金具が必要になった理由を4つお伝えします。
もし1つでも当てはまったら、すぐにでも雪止め金具を取り付ける事をお勧めします。
- 中途半端な降雪がある。
- 隣地との境界線が近い。
- 軒先の下にカーポートや通路、植木などがある。
- 雪止め金具を取り付ける事により雨樋破損の防止になる。
2-2-2.屋根の雪止めを後付けする方法
瓦屋根や金属屋根の場合は、瓦を取り替えたり金属板の上から雪止め金具を取り付ける為、一般の方でも後付けが出来る事が分かると思うのですが、スレート屋根の場合は雪止め金具がスレートとスレートに挟まれているので、本当に後付けが出来るのかと心配に思うかも知れません。
でも安心してください。スレート屋根でも後付けで雪止め金具を取り付ける事が可能です。
その方法はとても簡単です。
スレートとスレートの隙間に雪止め金具を差し込み、雪止め金具の引っ掛け部分を下側のスレートの上端に引っ掛けて、下側に引っ張るときちんと雪止め金具は固定されます。
2-3.無落雪屋根にリフォームする
無落雪屋根とは、雪下ろしや雪止め金具と違い、屋根そのものをリフォームして落雪を防ぐという方法です。
ただし、たまにしか雪が降らない地域などは雪下ろしや雪止め金具を取り付ける方が、コストを安く済ませる事が出来ます。
反対に、毎日の様に雪下ろしを行わなければならない雪国などは、雪止め金具が破損してしまう程の雪が降り積もる為、無落雪屋根にリフォームする方が毎日の雪下ろしの手間や危険が無くなりお勧めです。
落雪が起こるのは自然現象だからと思うのではなく、しっかりと対策をして自分にとっても近隣住民にとっても安全な暮らしが出来る様にしましょう。
無落雪屋根の最大のメリットと言えば、何と言っても雪下ろしの必要がない事です。
もう外に出て危険な屋根の上に上り、雪下ろしをする必要がありません。
又、例え雪下ろしが必要になった場合でも、一般の屋根の様に足を滑らせて転落するという危険はありません。
また、近隣に雪が落ちる事も無い為、狭い土地を有効活用する事が出来ます。
雪を解かす為のエネルギーも必要とせず、配管も屋内を通っている為、寒冷地でも凍結する恐れがありません。
その一方で、屋根に積もった雪の重さで扉や窓が開かなくなってしまったり、場合によっては屋根が陥没してしまう恐れがあります。
しかし、屋根の強度を更に強くする事で、そのデメリットも解消する事が出来ます。
まとめ
あなたにも雪の怖さが伝わりましたでしょうか?
多少の積雪であっても、トラブル発生の原因となる可能性があります。
私の地域は雪対策の必要は無いと決めつけずに、安心して冬を過ごせる様に、雪対策は必ず行ってくださいね。
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