広小舞(ひろこまい)とは?重要な6つの役割と適した木材を徹底解説

広小舞

【広小舞】…この漢字、読めますか?

これは屋根のある部位の名称で、「ひろこまい」と読みます。
「ひろこまい」なんて、なんだか可愛いらしい響きですよね。
馴染みのない単語かもしれませんが、実は屋根を支える重要な役割のある部分なんです。
しかも、毎日目にしているような身近な場所に潜んでいるんですよ。

今日はこの広小舞について、まとめてみました。

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1.広小舞とは

1-1.広小舞(ひろこまい)

軒先の先端、垂木の上に取り付ける、厚めの板状の20×70ミリ程度の部材(平割材)のこと。
平小舞、広木舞と書かれることも。昔は外からでも見える化粧板として、見栄えの意味も大きかったようです。

屋根のうち、軒と呼ばれる雨どいが付いている側に付いている場合は「広小舞(ひろこまい)」と呼び、ケラバと呼ばれる、雨どいが付いていない屋根の妻側にある場合は「登淀(のぼりよど)」と呼ばれています。

純和風の建築に見られ、瓦葺き屋根でない限りは最近の建築では見かけることが少なくなりました。

広小舞

出典:http://blog.irakadou.com/2010/09/7566/

2.広小舞の由来

屋根には、垂木(たるき)と呼ばれる縦ぬ渡した角材と、垂木とは垂直になるように横に渡す桟(さん)と呼ばれる骨組みがあります。この骨組みは屋根小舞(やねこまい)と呼ばれています。この小屋小舞の中でも、軒の一番先端、いわゆる軒先の下に渡す桟を、他の小舞と区別するために「広小舞」と呼んでいます。広小舞は、他の桟に比べて厚みや幅が広いことから、広小舞と呼ばれています。広小舞は、屋根の中でも重要な役割を担っています。

3.広小舞の役割

広小舞には、いろいろな働きがあります。いくつかご紹介いたします。

3-1.垂木の反りを抑える

屋根の縦の骨組みである垂木は、細長い角材でできているため、木の状態によって各々が反ったりしてしまい、軒先の長さに狂いが出たり、表面に凹凸が現れてしまいます。そこで、この広小舞を垂木の先端に取り付けて、垂木の反りを抑えます。

3-2.軒先の瓦を揃える

通常、瓦は、瓦の上に順に重ねてその角度を保っているため、一番先端の瓦は次の瓦の厚みがないため、そのまま同じように瓦葺いてしまうと、軒先の瓦の角度だけ下がってしまいます。それを避けるため、瓦葺き屋根の広小舞は、それを考慮した厚みがとられ、広小舞に瓦を乗せた時に他の瓦と同じ角度になるようにする役割があります。広小舞の上に、さらに「淀(よど)」と呼ばれる角材をを取り付けて、せり出しの長さや瓦の角度を調整することもあります。

3-3.ケラバの瓦を安定させる

ケラバに見られる広小舞は「登淀(のぼりよど)」と呼ばれ、ケラバの瓦を安定させる働きがあります。

3-4.見栄えを整える

屋根小舞と呼ばれる屋根の枠組みを、軒先でそのまま見せてしまうと見栄えが悪いので、野地板を隠すために小舞より幅の広い広小舞をつけて、見栄えをよくする働きをしています。

3-5.鼻隠しの代用

鼻隠しを使わない場合は、垂木の振れ止めや屋根裏板の納まりを良くするという役割も兼ねています。

3-6.水留めの役割

野地板などの木材の切り口は、そのままでは雨水を吸収しやすいため、台風や豪雨などで雨が吹き込んでしまうと、切り口から水がしみこんでしまい、木材を劣化、腐食させてしまいます。それを防ぐために、水留めと呼ばれる、雨水に触れさせない役割として広小舞が活躍しています。

4.広小舞に適した素材

広木舞は軒下で、骨組みの中では一番雨風にさらされやすく、耐久性を求められます。そのため、材料としては少しでも腐食しづらい、赤身の良材を使うことが望ましいです。
木材の赤身とは、木材の内部の色が濃い部分のことで、白太と呼ばれる辺材に比べ耐朽性があり、ゆっくりと成長した部分なので用材として狂いが少ない上、赤身部分は水に強く、腐りにくいのが特徴です。

4-1.間違えやすい!?「広小舞」と「鼻隠し」

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出典:http://pds.exblog.jp/pds/1/200509/30/00/b0003400_18381369.jpg

もし街中で瓦屋根の和風建築を見かけたら、軒先の木材に注目してみてください。先端の瓦の下に隠れているその木材が、「広小舞」かもしれません。でも、軒下のすぐ下に見える幅広の板は、「鼻隠し」の可能性が高いです。これは「はなかくし」と呼びます。屋根の世界には面白い建築用語がたくさんありますよね。鼻隠しが気になった方は、ぜひ鼻隠しの記事もご覧になってください。そうすればきっと、「あれは鼻隠しだ」「これが広小舞か!」と、屋根にもっと興味をもって頂けると思います。
奥が深い屋根建築の世界、ぜひとも覗いてみてくださいね。

まとめ

いかがでしたか?ちょっと不思議な名前の「広小舞」について、その由来や働きについて、分かっていただけたかと思います。
広小舞も鼻隠しも、屋根を支える重要な部分です。どちらも屋根の耐久性を高めるために重要な部材で、少しでも屋根を長持ちさせるために工夫されています。屋根の一番の大敵は水分による屋根材の劣化です。屋根の寿命を縮めないためにも、屋根の塗装のメンテナンスは定期的に行ってください。とくに塗料の劣化を「まだ大丈夫かな」と放置すると、気づいた時には屋根の構造まで傷めてしまい、最悪屋根を全て吹き替えなければいけないという事例も出ております。

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