「コロニアルの屋根ってどんな屋根なの?」「スレートやカラーベストとは何が違うの?」そう疑問に感じてコロニアル屋根について調べていませんか?
コロニアル屋根は新築住宅の屋根材として現在もっとも普及率の高い屋根材で、導入前に屋根塗装や葺き替え時期などの具体的なメンテナンス方法を理解することで、屋根材が長持ちしメンテナンス費用を節約することができます。
この記事では、コロニアル屋根を導入するする前に絶対に抑えておくべきメリットとデメリットについてまとめました。
目次
1.コロニアル屋根とは
コロニアルとは、スレート屋根の事で、クボタ松下電工外株式会社の商品名です。
1995年の阪神淡路大震災が起きてから、建物の耐震性が重要視されるようになり、比較的軽量のコロニアルが多く使われるようになりました。現在では一番使用されている屋根材になります。
セメントと石綿(アスベスト)が主原料のスレート屋根材が多く使用されていましたが、2004年に法律でアスベストの使用、製造等が禁止になったため、現在ではノンアスベストの屋根材になります。
そこで、松下電工外株式会社がアスベストを使用していない屋根材として安心してもらうために、新たにカラーベストという商品名で売り出しました。基本的には、スレート屋根、カラーベスト、コロニアルは同じだと思っていいでしょう。
スレート屋根について興味がある方はこちらもどうぞ→【これでわかる!スレート屋根について】
2.コロニアル屋根のメリットとデメリット
コロニアル屋根は現在、一番使用されている屋根材ですが万能ではありません。メリットとデメリットを抑えておきましょう。
2-1.コロニアル屋根のメリット
まずはコロニアル屋根のメリットのついて見ていきましょう。
2-1.耐震性がアップする
震災が起きたときに建物の倒壊のリスクは建物の重量よって左右されますが、コロニアルは軽い屋根材なので、建物への負担が軽くなります。屋根を軽くして重心を低くすると、揺れを抑えることができます。
そのような理由から、震災後にコロニアルを選ぶ家庭が増えました。
2-2.価格が安い
屋根の種類 | 施工単価 |
---|---|
コロニアル屋根 | ¥5,000〜¥7,000 |
瓦屋根(日本瓦) | ¥8,000〜¥10,000 |
ガルバリム鋼板 | ¥6,000〜¥8,000 |
日本瓦に比べると圧倒的に価格を抑えることができます。
他の屋根材に比べても安価で経済的だと言えます。
2-3.耐用年数が長い
一般的にコロニアルの耐用年数は30~35年と言われています。
コロニアルは、セメントと繊維質を混合して形成したものです。
パルプ繊維は強い粘りと耐久性が認められています。
2-4.カラーバリエーションが豊富
カラーバリエーションが豊富で、好みの屋根を探しやすいでしょう。
和風、洋風問わずマッチするので、新築住宅でコロニアルが使われることが多いのです。
2-4.施工業者が多い
屋根材の中では一番使われいてるため、施工経験を積んでいる業者が多くいます。
屋根材取り付けはもちろん、メンテンスで塗装や修理を行っているため知識や事例が豊富です。
耐用年数を保つためには、日頃のメンテナンスが必要なので、熟練の業者にお任せすることが必要です。
また、業者が多く施工が多いということが、市場価格の安さにも繋がるのです。
コロニアル屋根の屋根塗装を検討の方は、イーヤネットにご相談ください。あなたの地元の優良業者をご紹介いたします。
2-5.耐食性が高い
金属系の屋根材と比較すると、コロニアルは錆びにくい性質をもっています。
2-1.コロニアル屋根のデメリット
次に、コロニアル屋根のデメリットについて見ていきましょう。
3-1.野地板の腐食リスクが高い
コロニアル瓦を葺く場合は、まず野地板を貼り、その上に防水シートを敷いてからコロニアル瓦を設置していきます、
防水シートはつなぎ合わせて敷いていくため、隙間を埋めるために2枚3枚と重ねます。
野地板とコロニアルに挟まれた防水シートは熱気を逃がすことができません。
コロニアルの屋根の中はサウナ状態だと思って下さい。
当然結露が発生し、野地板の腐食や、防水シートのカビ、害虫の発生に繋がっていくのです。
コロニアル瓦は表面のみを見て劣化状態を判断するのは危険なのです。
3-1.苔、藻、カビの発生
コロニアルの屋根材は表面が少しガタガタしているのが特徴です。
そこに水が貯まってしまい苔や藻、カビが発生してしまうのです。
しかも、苔や藻は水分を含みやすく、そこからまた増殖していきます。
苔、藻、カビは主に日光が当たりづらい北側の屋根に多く発生します。
3-2.ヒビが入りやすい
ある程度の年数が経ったコロニアルはだいたいどこかヒビ割れていると聞きます。塗装の劣化も原因の一つです。
また、水が中に浸透すると水分の凍結・融解の繰り返しが起き、そこからヒビ割れてしまいます。凍結すると、少し体積が上がるのが原因です。屋根の上のアンテナが倒れて割れることもあります。
3-4.定期的なメンテナンスが必要
先ほど耐久年数に触れましたが、何もせずに30年40年もつはずがありません。
コロニアルは塗装されている屋根材なので、定期的に塗り替えをして耐久性を保持しなければなりません。
雨漏りの症状などが出てきてしまったら早急に処置しなければなりませんが、一般的には10年に1度のスパンで塗装や葺き替えなどのメンテナンスが必要です。
4.コロニアル屋根のアスベストの注意点
2000年以前に販売されたスレート屋根材はアスベストが混入されたものもあります。
そこで一番気になるのが健康被害だと思いますが、通常使用では特に影響はないと言われています。
注意をしなければならないのは、葺き替え工事を行う際です。屋根材を剥がす時に影響を受ける可能性があるため、専門業者に必ず相談するようにしましょう。
5.まとめ
いかがでしたでしょうか?コロニアル屋根が多くの建物で使用されているのはやはりメリットが多いためだと考えられます。
耐久性を高めるためには、やはりメンテナンスが必要になりますが、それはどの屋根材についても言えることだと思います。
コロニアルは屋根面が平らな作りです。もし、今後太陽光パネルを設置する予定があるなら、コロニアルは向いていると思います。
価格も安いため、十分に検討余地がある屋根材と言えるでしょう。
コロニアルのメンテナンスについては【コロニアルの塗装方法とは?メンテナンス方法大公開!】の記事も参考にしていただければと思います。
経験を積んだ業者がたくさんいるので、メンテナンスは業者にお任せすることをお勧めします。
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