のし瓦を理解するための4つの項目

熨斗瓦

CMやバラエティー番組でお馴染みの瓦割り。
すごい鍛えた人でないと割れないんだろうな・・・と思いますよね?

しかし、瓦割りで使用されているのは、実はもともと割れやすく製造されたものです。
その瓦こそ「熨斗瓦(のしがわら)」なのです。

えっ?瓦が割れやすいなんてまずくない?と驚いた方のために、のし瓦の役割や種類をお伝えします。

イーヤネット

1.のし瓦とは

屋根の一番てっぺんにある水平部分を「大棟」と言います。
その大棟を造り上げている一部がのし瓦です。
のし瓦の下には瓦があります。瓦と棟だけでは雨水が浸入しやすいため、のし瓦を積んで防水性を高めているのです。

2.のし瓦の形状

  • 反り
  • 直線
  • 起り

のし瓦は厚い物~薄い物、まっすぐな物~反り、起りがあるタイプがあります。
反りがあるのし瓦を使用すると流れるような美しい線を出す事ができます。
また、厚さですが、薄い方が鬼瓦を留める緊結線などを通しやすいとされています。

3.のし瓦積み方

  1. 芯材を棟木又は下地の棟部に所定の間隔で固定します。
  2. 葺土を敷いて、左右にのし瓦を積み上げながら、のし瓦の左右を緊結用線で緊結します。
  3. のし瓦を2段、3段と積み上げる場合は2の行程を繰り返します。
  4. 最上段ののし瓦の上に、冠瓦幅の葺き土を置き冠瓦を乗せネジ等で留めていきます。
  5. 全部ののし瓦を緊結線で留めて終了です。

のし瓦はなぜ割れやすいかの答え

のし瓦は簡単に言うと、1枚ののし瓦を2つに割ったものを、芯材を挟んで左右に積んでいきます。
割って使うのが前提のため、初めから割れやすいようにのし瓦の裏面の真ん中に線が入っているのです。
でもなぜ割る必要があるの?と思いませんか。
実は、この答えは製造上の問題で、小さいと生産性が落ち、2つ分の大きさののし瓦だと立てて焼くことができるため量産できるのです。

棟を積み直したら雨漏りするようになった

棟部を工事したら雨漏りするようになったという事例をたまに聞きます。
何が原因なのでしょうか。

1.のし瓦の積み方が間違っている

隙間を空けてのし瓦を積んでしまっていると、その隙間から雨水などが浸入し瓦まで入り込んでしまうのです。

2.塗りすぎたしっくいのせい

漆喰は瓦と瓦の接着剤です。漆喰が痛んでしまうと、瓦がずれてきたり、雨漏りの原因となります。
しっくいを塗ることで防水効果は上がりますが、古いしっくいをしっかりと撤去せずに上塗りをして、のし瓦からはみ出すほど塗り込むと、逆に漆喰が雨水を受けて棟の中に侵入してしまいます。

4.のし瓦のデザイン

  • 厚のし
  • 紐のし
  • 大のし
  • 雨切のし
  • 松川のし
  • 笹のし
  • 甍万十
  • 抱き丸
  • 松皮菱のし
  • 青梅

5.まとめ

のし瓦の段数で格式を表現していた時代もあったそうです。
そこで、いろいろなのし瓦のデザインを組み合わせて、さらに鬼瓦にもこだわって・・・と突き詰めていくとなかなかマニアックな世界になります。

のし瓦は製造しているメーカーが多く、ここで全ての種類をご紹介することはできません。
複数の業者にパンフレットを見せてもらったり話をきいて、デザインを決めてください。
瓦屋根は様々なこだわりを表現できるので楽しめると思います。

屋根修理・雨漏り修理
屋根に関するお悩みをリフォームで解決しませんか?

イーヤネットでは、無料であなたの地元の屋根修理の専門業者を複数ご紹介するので、適正な価格で工事を行うことができます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です