屋根の漆喰補修の費用相場と工程を理解して適切な工事を実現する方法

崩れた漆喰

突然ですが、あなたはご近所で屋根工事を行っている業者や訪問販売などから、「瓦がずれていますよ!」と指摘を受けたことはありませんか?

屋根の劣化や不具合などは実際に登ってみなければ確認することができずに、「専門業者が言うんだからそうなんだろう」と無料点検を依頼される方も少なくはありません。

その、無料点検の中で、頻繁に不具合を指摘される箇所が”漆喰”です。

「漆喰が崩れていてこのままでは雨漏りになりますよ!」と言われて心配になってしまう方もいらっしゃると思います。

そこで、この記事では屋根の漆喰の補修方法から、費用価格の相場について、屋根の漆喰工事について詳しくお伝え致します。

もし、あなたが漆喰工事を検討していらっしゃるのであれば、とても役に立つと思いますので引き続きこの先をお読みください。

1. 漆喰とは

まずはじめに、漆喰とは昔から内装、外装に幅広く使われてきた白い材料です。壁や塀などでも頻繁に採用されている建築材です。

漆喰の歴史は古く、約5000年前から世界中で使われてきました。

日本建築の分野でも、「姫路城」の外壁にもは漆喰が用いられています。

その中で、漆喰は瓦屋根の棟の部分にも使われており、漆喰が崩れてしまうと、そこから、雨水が侵入してしまい雨漏りの原因にもなります。

崩れた漆喰

出典元:http://www.kanhome.net/products/detail.php?product_id=144

1-1.既存の漆喰を剥がす

既存の漆喰を撤去

出典元:http://www.kinki-paint.com/wp/blog/8220.html

まず既存の漆喰を剥がします。その際に、元の状態の葺き土が見えるまで剥がした方が漆喰は定着します。

その中で、屋根の棟は非常に複雑になっているのでDIYでの工事はオススメすることができません。

 1-2.葺き土を整え、湿らす

漆喰を撤去完了

出典元:http://www.kinki-paint.com/wp/blog/8220.html

葺き土とは、漆喰を塗るための下地になる土のことです。この葺き土が棟を支える土台のような役割を果たしています。

そして、漆喰はその葺き土を抑える役割を果たしています。

既存の漆喰を剥がして新しい漆喰に交換する際は、漆喰を支える葺き土を整えて、均等に漆喰が塗れる下地を作ります。

その下地が出来たら、漆喰の定着を良くする為に、葺き土をスプレーで濡らし、下地を完成させます。

1-3.漆喰を塗布

漆喰を塗布

出典元:http://www.kinki-paint.com/wp/blog/8220.html

漆喰を塗る下地が整ったら、実際に漆喰を塗っていく作業にはいります。

この際、職人の熟練度や技術力によって品質を左右します。屋根の専門業者や屋根を専門に扱っていない職人の場合、見た目を良くする為に、漆喰を多めに塗ってしまいがちです。

しかし、それでは、漆喰が本来の箇所よりも飛び出すことになるので、その飛び出した部分が雨水が当たり、漆喰崩れの原因となってしまいます。

一方で、熟練した職人は見た目がキレイでありながら、漆喰崩れを起こさないように適量で工事を完了させます。

このように漆喰工事は熟練した技術が要求される為に、漆喰工事の際は屋根の専門業者に工事を依頼することが重要です。

漆喰補修完了

出典元:http://www.kinki-paint.com/wp/blog/8220.html

2. 屋根漆喰の補修価格相場

4,000円~7,000円/メートル 合計39万円~67万円
24万円~42万円/1軒
足場代:15万円~25万円

もしかしたら、「屋根の塗装よりも高額なの?」と感じる方もいらっしゃると思いますが、漆喰工事は工事の規模の割に非常に高額です。

その理由は、次章で詳しくお伝えしますが、1メールほど漆喰を工事するだけで最高7000円ほどの費用が発生してしまいます。

確かに、さらに安い業者を探そうと思えば、見つかるかもしれませんが、それは手抜き業者の可能性が高く、実際の漆喰工事の相場は非常に高額なのです。

3. 屋根漆喰の補修価格が高い理由

それでは、どうして漆喰工事は屋根の塗装工事以上に高額になってしまうのでしょうか?

その理由は主に2つあります。

3-1. 屋根職人の人件費が高額だから

住宅の関連の職人には様々な種類の職人が存在します。

塗装職人やコーキング職人など様々な職人が存在する一方で、屋根に上れる職人となるとその数は極端に少なくなります。

屋根に上れる職人の数が圧倒的に少ない理由として、屋根の修理には他のジャンルよりも高度な知識と技術が必要とされるからです。

一般的に屋根職人が一人前になる為には、最低でも3年、平均5年ほどかかると言われています。

圧倒的に職人の数が少ないからこそ、人件費も高く、工事の費用も高額なのです。

3-2. 足場代の設置費用

これは漆喰工事に限らず塗装工事でも見落としがちなポイントですが、2F以上の漆喰を補修をする際には、足場が必修となります。

労働安全衛生規則にも定められているように、2メートル以上の高さで作業をする場合は足場の設置が義務付けられています。

その中で、足場費用は非常に高額で、一般的な住宅でおよそ15万円〜25万円ほどが相場です。

自社で足場を設置できる屋根業者であればもう少し費用を抑えることができると思いますが、漆喰工事には人件費の他に足場代もかかるということを覚えておきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?漆喰工事に工程や費用相場までご理解いただけたと思います。

その中で、最後にあなたにお伝えさせていただきたいことは、漆喰工事は必ず屋根の専門業者に工事を依頼することが大切です。

あなたの近所で工事をしているリフォーム会社から「漆喰が崩れていますよ」と指摘を受けても、鵜呑みにせずに屋根を専門とする業者にしっかりと点検をしてもらうことが重要です。

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