屋根のカバー工法で30年後も得をするリフォームにするための基礎知識

屋根カバー工法

「カバー工法って何?」、「カバー工法ってどんな工事をするの?」あまり聞きなれない言葉に、ネットで情報収集をしていらっしゃると思います。

ガルバリウム鋼板による屋根カバー工法は低価格でありながら高い耐久性を得られることから現在では最もスタンダードな屋根リフォームになりました。

そこで、この記事ではカバー工法について正しい基礎知識をお伝えすると同時に、実際の施工費用や工事工程について詳しく解説いたします。

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1. カバー工法とは

カバー工法とは既存の屋根材の上から新しい屋根材を重ね葺く(カバー)する工法です。

一般の方にとって聞きなれない言葉だと思いますが、既存の屋根の上に、新しい屋根をかぶせる工法と理解してもらえると分かりやすいと思います。

屋根のメンテナンスは基本的に塗装工事が一般的ですが、屋根の劣化が激しく塗装ではメンテナンスできない場合、屋根の葺き替えやカバー工法によるメンテナンスが必要です。

2. カバー工法の基礎知識

カバー工法を施工できる屋根の種類

カバー工法は一般的にトタン屋根やスレート屋根などの表面が平らな屋根で施工することが可能です。

一方で、瓦屋根や波型スレート屋根などの表面がデコボコしている屋根ではカバー工法による重ね葺きには適していません。

2-1. カバー工法に適した屋根

コロニアル屋根

2-2. カバー工法が難しい屋根

日本瓦の屋根

3. カバー工法の屋根材

ガルバリウム鋼板

出典:http://www.siraki-jyusou.com/files/user/201403312243_3.jpg

カバー工法で使用される屋根材はガルバリウム鋼板と呼ばれる金属板が一般的です。ガルバリウム鋼板は耐久性に優れ非常に軽量な為に、カバー工法に最適な屋根材として現在、最も導入されている屋根材です。

4. カバー工法のメリットとデメリット

カバー工法は葺き替え工事と比べ施工が容易で屋根リフォームの専門業者でなくても工事が出来てしまうことから、塗装業者などでも施工を行っています。

その為に、リフォーム業者からカバー工法を提案されることがありますが、その際は決して業者の言いなりにならずに、カバー工法のメリットとデメリットをあなたがしっかりと把握することが重要です。

4-1. カバー工法のメリット

【メリット1】施工費用が安い

カバー工法は屋根の葺き替え工事と比べて約70%ほど施工費用が安くなります。なぜなら、既存の屋根材の上に新しい屋根材を設置する為に、既存屋根の撤去の作業の必要がないからです。

既存屋根の撤去作業が必要ないことで、「解体工事費用」と「廃材処理費」がかからない為に、費用を節約した屋根リフォームを実現できるようになります。

【メリット2】工期を短縮することができる

カバー工法は既存の屋根の上に新しい屋根材を設置することから、葺き替え工事と比べて工期が短いです。工期が短いとその分、人件費が少なくなるので費用を節約できます。

【メリット3】断熱性が向上する

カバー工法は屋根が2重構造になることから断熱性が向上します。夏場は屋根の表面温度が60℃を超えることがあり、その熱が屋根にこもってしまうことで室内の温度が上がってしまいます。

しかし、カバー工法により屋根が二重構造になることで既存の屋根が冷却材の役割を果たし、結果的に屋根の断熱性が向上します。

【メリット4】遮音性が向上する

断熱性が向上する理由と同じく屋根が二重構造になることで遮音性が向上します。特に雨音などの屋根に直接当たる音に対する遮音性が向上します。

4-2. カバー工法のデメリット

【デメリット1】耐震性が低下する

カバー工法は既存の屋根材の上に新しい屋根材をかぶせます。これは2枚の屋根が住宅に乗っているようなもので屋根全体位の総重量が増えます。

そして、屋根の総重量が増えることによって住宅の重心が上がり耐震性が低下します。

「なぜ、屋根が重いと耐震性がなくなるの?」と疑問に感じる方もいらっしゃると思いますが、これはバーベル上げと同じで、バーベルを高く上げれば上げるほどの、足元がふらつき、重さによる圧力を受けますよね。

このバーベル上げと同じように、家の重心が上がることで地震の際に揺れに対する耐性が弱くなり耐震性が低下します。

【デメリット2】雨漏りの特定が難しい

カバー工法の屋根は二重構造の為に、雨漏りが発生した場合、原因の特定が難しくなります。

万が一、雨漏りが発生してしまった場合はカバー工法で設置した屋根を取り外し原因を特定する為に、本来であれば部分的な小さな工事であっても大工事に発展してしまいます。

5. カバー工法の種類

カバー工法には「縦葺き」と「横葺き」の二つの種類があります。

住宅の屋根形状として一般的な、切妻屋根(きりづま)や寄棟屋根(よせむね)の場合、横葺きによるカバー工法が一般的です。

一方で、片流れ屋根などの一面が広い屋根や勾配が緩やかな屋根の場合、縦葺きによるカバー工法が一般的です。

5-1. 縦葺き・横葺きのメリット・デメリット

まず、縦葺きのメリットとして屋根の頂点から軒まで何も遮るものが無いので、横葺きと比べて排水性に優れています。

しかし、一方で、防音性という部分では横葺きの方が優れています。

縦葺きの屋根は横葺きの屋根に比べ、一つ一つの屋根材が長くなる為に雨音に対する防音性が少し低下します。

これは楽器をイメージしてもらえると分かりやすいと思いますが、例えばウクレレなどの小さなギターとチェロでは音の伝わり方が違いますね。これは弦が長く太い楽器の方が音の振動幅が大きくなるためです。

これと同じように、縦葺きは一枚一枚の屋根材が長い為に、横葺きの屋根よりも防音性に劣ります。

6. カバー工法を依頼するべき業者

カバー工法は葺き替え工事と比べると施工が簡単である為に、屋根専門のリフォーム業者でなくても施工を行うことができます。

例えば、屋根の葺き替え工事は屋根リフォームの専門的な知識がなければ施工できないのに対して、カバー工法は塗装店やエクステリアの業者でも施工をすることができます。

また、カバー工法は屋根塗装と比べて高額で利益率が高く、業者にとって”旨み”がある為に強引にカバー工法を提案してくる業者もあります。

このような状況の中でカバー工法を適正に行える業者を見極める為に、下記の2点に注意をしてカバー工法の業者を選択することが重要です。

  1. 屋根リフォームに特化した屋根専門業者に依頼する。
  2. 1社に限定せずに複数の業者を比較する。

これはカバー工法に限ったことではなく、葺き替え工事などの屋根リフォームの業者選びにおいて通用する業者の選び方です。

なので、これから屋根のリフォームを始められる方は、「屋根の専門業者に工事を依頼すること」、「複数の業者を比較すること」この2点に注意をして業者を選ぶことで、屋根リフォームで損をする確率をグッと減らすことができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?屋根のカバー工法についてご理解いただけたと思います。

本文中でもお伝えしましたが、ガルバニウム鋼板によるカバー工法は低価格でありながら高い耐久性を実現できることからカバー工法による屋根リフォームを行う人が爆発的に増えました。

もしかしたら、あなたもカバー工法での屋根リフォームを検討していらっしゃる一人かもしれませんが、カバー工法を検討する上で一つだけ注意をしていただきたいことがあります。それは、施工業者です。

「リフォーム業者であれば、どこに頼んでも同じでしょ?」と感じる方もいらっしゃると思いますが、カバー工法を提案する業者の中には、屋根塗装で十分対応できる劣化症状にもかかわらず、自社の利益を増やす為に高額なカバー工法を提案する業者も少なからず存在します。

また、本来であれば劣化が激しく葺き替える必要がある屋根を、お得感を演出する為に、カバー工法を提案する悪徳業者も存在すると聞きます。

だからこそ、カバー工法で屋根をリフォームする際にもっとも重要なことは屋根に関する専門家の的確なアドバイスをもらうことです。

どうしてもリフォームは営業マンの「人柄」や「タイミング」で業者を選定する人が多いですが、屋根のリフォームの際は屋根を専門とするリフォーム業者にカバー工法以外のリフォーム方法を含めて確実な現地調査を行ってもらうことが重要です。

その為に、業者選びの際は、本文中でもお伝えしましたが、「屋根の専門業者に工事を依頼すること」、「複数の業者を比較すること」この2点に注意をして業者を選ぶことが大切です。そうすることで、屋根リフォームで損をする確率をグッと減らすことができます。

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