雨漏りの被害を拡大させない対策方法と確認すべき7つのチェック箇所

屋根に降り注ぐ屋根

突然の雨漏りは本当に困りますよね。

突然過ぎる雨漏りはどうしたら良いか分からず、ただただ立ち尽くしてしまいます。

とは言え、雨漏りをそのまま放っておくと、家の寿命や家族の健康にも影響を及ぼします。

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詳しい事はよく分からないからと業者に修理依頼をするのは良い事なのですが、今は悪徳業者も多い為、全て業者に任せっきりにするのは心配です。

その前に、自分でチェック出来る事はしてみましょう。

雨漏りの事を少しでも知る事によって、適切な修理が受けられるはずですよ。

1.雨漏りが発生したらココをチェックしてみよう

1-1.瓦屋根は瓦が割れていないか?チェック

瓦の割れ

瓦の欠けや割れなどがないか確認をして、もしあった場合はその瓦を取り替えます。

地震などによる瓦のずれも雨漏りの原因となります。

又、1番上の棟瓦は漆喰で接着されているのですが、古くなってしまうと漆喰部分が剥がれてしまう事もあります。

剥がれた漆喰は全部取り除き、新しく詰め直します。

しかし、ここで多く塗り過ぎてしまうと、雨漏りに繋がってしまう為、注意が必要です。

1-2.トタン屋根はサビが発生していないか?チェック

トタン屋根のサビ

昔から手頃な金属屋根として使用されてきたトタン屋根なのですが、トタン屋根の寿命はわずか10年程な為、近年では見掛ける事も少なくなってきました。

トタン屋根の雨漏りの原因は主に劣化によるサビで、継ぎ目付近に穴が空いてしまい、雨水が侵入する事が多いそうです。

出来ればサビが発生する前に、再度塗装を行うのが良いでしょう。

ちなみに今はトタン屋根に代わり、耐久性の高いガルバリウム鋼板に人気が集まっています。

1-3.スレート屋根は寿命が過ぎていないか?チェック

スレートの破損

スレート材は化粧スレートと呼ばれており、セメントと繊維で作られています。

屋根自体の寿命は10年から15年程で、色褪せ寿命は20年程です。

劣化するとヒビが入ったり、錆びたりしてしまい、雨漏りの原因になります。

寿命が過ぎたスレート材は再塗装を行っても耐久性は伸びない為、一層の事、葺き替えてしまうのがお勧めかも知れません。

又、屋根の登頂部の棟板金の外れも雨漏りの原因の1つになりますので、こちらも注意が必要です。

1-4.平らな陸屋根は床にヒビや剥がれなどがないか?チェック

防水層の劣化

平らな陸屋根は、三角の屋根の様に雨が自然に下に落ちていかずに、緩やかな勾配をつけて雨水を端に集め、雨樋で地面に落とします。

陸屋根では、床の防水面にヒビや剥がれなどがないかをチェックします。

ちなみに防水処理のウレタン防水の寿命は13年程です。またパラペットの立ち上がり部分のコーキングの劣化も雨漏りの原因の1つになるので、併せてチェックをしましょう。

1-5.外壁はヒビ割れや変色が起きていないか?チェック

外壁のひび割れ

外壁はヒビ割れや変色が起きていないか、地震によってヒビが入っていないかをよくチェックしてみてください。

又、サイディングの場合は継ぎ目を埋めるシーリング剤の劣化も雨漏りが起きる原因となりますので併せてチェックをしましょう。

シーリング材の寿命は10年程なので、その前には打ちかえるのが理想的です。

1-6.サッシに隙間はないか?チェック

サッシのコーキングの劣化

窓などのサッシ回りも雨水が染み込みやすい箇所の1つです。

最近の建物は軒の出が短いものが多い為、大変雨水が吹き込みやすくなっています。

外壁とサッシの間を埋める役割をしているコーキング剤は、10年程で劣化し、剥がれてしまいます。

又、防水テープや防水シートなどの付け忘れや、施工不良でも雨漏りが起こりますので注意が必要です。

目視でよくチェックをしてみてください。

1-7.ベランダは排水口にものが詰まっていないか?チェック

ベランダの排水口のつまり

ベランダも陸屋根と同様に、きちんと水が下に流れる様に勾配や排水口が機能しているかよく確認しましょう。

排水口にゴミや落ち葉などが詰まっていると雨水が下に流れて行かないので、定期的に掃除すると良いでしょう。

ベランダ床面の防水シートなどの劣化や、外壁との境界部分のコーキング剤の剥がれも雨漏りに繋がりますので、こちらも注意が必要です。

2.自分で出来る雨漏り対策をやってみよう

一番有効的な雨漏り対策は、業者に依頼をして、雨漏りになりやすい箇所の老朽状態を定期的にチェックしてもらう事です。

この時点で何か不具合が生じていたら、すぐに修理をしてもらえば、雨漏りが発生する前に、その原因自体を除去する事が出来ます。

もしくは、ある程度の範囲であれば、ご自身で雨漏り対策や、簡単な修理を施すことは可能です。

それではその雨漏り対策を簡単にお伝えします。

しかし、既に雨漏りが発生している場合や、高所などの危険な場所、広範囲を修理しなければならない場合などは、業者に依頼する事をお勧めします。

2-1.DIYで雨漏り対策

雨漏り修理や雨漏り対策は、主にシーリング処理、防水処理、雨仕舞い部分の補修、瓦の葺き替え、屋根の補修等が挙げられます。

どれも専門的な知識を要する工事なのですが、比較的軽度な損傷を補修する程度なら、DIYでシーリング処理を行うことも可能です。

しかし、シーリング処理を行う事によって完全防水になる訳ではありません。

シーリング処理とは、サイディングの繋ぎ目の部分や、サッシと外壁の繋ぎ目部分などの隙間をシーリング剤で埋めて、防水を図る処理の事を言います。

シーリング処理は、雨漏り修理に欠かせない処理方法なのですが、防水という観点からすると完全防水とは言い難いものです。

あくまでもシーリング処理は応急処置にしかなりません。

その理由としてシーリング剤の寿命が大変短い事が挙げられます。

シーリング剤は約5年で硬化し、劣化してしまい防水機能が失われていきます。

しかし、シーリング剤は利便性があり、ヒビ割れてしまった窓枠廻りのシーリング剤の打ち直しや、 外壁に出来たヒビ割れの補修、浴室の目地の隙間補修など、 DIYで比較的簡単に補修作業が出来ます。

シーリング剤のみによる雨漏り対策は絶対では無いという事と、シーリング処理の場合は応急処置にしかならない事を納得した上で、シーリング処理を行ってくださいね。

2-2.DIYシーリングの工程

準備する物

  • 充填材
  • プライマー
  • カッター
  • ヘラ
  • マスキングテープ
  • ボロ切れ

シーリングに用いる充填材には様々な種類があり、用途にあった物を使用する必要がありますが、今ではホームセンターなどで、DIY用の充填材が多数販売されており、その用途も分かりやすく説明してあるので問題は無いでしょう。

又、多目的用のシーリング材なども販売されています。

応急処置が目的ならば、それらの製品でも十分な役割を果たしてくれます。

【工程1】古いシーリング剤の撤去

既存のコーキングの撤去

シーリング処理において、ほとんどの方は「隙間の空いている部分を埋めれば良いだけ」と思っているのではないでしょうか。

しかし、本格的にシーリング処理を行う場合は、古いシーリング剤は全て撤去します。

これは、硬化した古いシーリング剤と新しいシーリング剤の接着性が非常に悪い為です。

シーリング剤が痩せているだけの場合は、上から重ねる様にシーリング剤を打つ場合もあるのですが、ヒビ割れが発生している場合などは、古いシーリング剤を撤去するか否かでこれからの寿命と防水性能が大分変わってきます。

古いシーリング剤は普通のカッターでも落とせますので、周りの部分や下の目地材を削ってしまわぬ様、注意をしながら作業をしましょう。

削るだけと聞くと簡単そうに思えますが、実はこの作業はかなり大変な作業なのです。

【工程2】マスキングテープを貼る

マスキングテープを貼る

古いシーリング剤を撤去し、溝をキレイに清掃したら、シーリング剤を打つ溝の両脇に、シーリング剤やプライマーが付かない様に保護をする、マスキングテープを貼ります。

この一手間で、後の作業が格段に楽になるので、マスキングテープは貼っておいた方が良いでしょう。

【工程3】プライマーの塗布

プライマーの設置

次に、シーリング剤を打つ部分にプライマーを塗布します。

プライマーの塗布は、目地とシーリング剤の密着性を高める為に行います。

目地とシーリング剤がシッカリと密着していないと、中に雨水が入り込む原因となる為、大切な作業なのです。

【工程4】シーリングを打つ

コーキング材の充塡

プライマーが乾いたら、いよいよシーリング剤を打っていきます。

目地に沿って、「少し厚めかな?」と思う程度に充填していきましょう。

ある程度、塗り終わったら中に空洞が出来ない様にヘラで表面を均一に平らにしていきます。

【工程5】マスキングテープ撤去

ヘラで表面を平らにする作業まで終了したら、早めにマスキングテープを剥がしましょう。

マスキングテープを剥がすのが遅くなってしまうと、溝のシーリング剤と一緒に固まってしまい、キレイに剥がせなくなってしまいます。

シーリング剤が乾くまで放置して作業は完了です。

まとめ

少し本格的なシーリング剤の打ち方をお伝えしました。

この方法は部分的な場所であれば比較的簡単に行えるのですが、外壁などの広い範囲を修理しなければならない場合には、膨大な時間、手間、そして材料費がかかってしまいます。

たかが応急処置と言っても、シーリング剤を本格的に打つというのは意外と大変な作業なのです。

失敗してしまうと、撤去するのが大変な為、一発勝負の作業と考えてもらっても良いと思います。

失敗が多くなってしまうと、どこもかしこもシーリング剤だらけになってしまい、外観が汚くなってしまいます。

そうならない為にも、シーリング剤を使用するのは、部分的な修理の時だけにしましょう。

広範囲でシーリング剤を使用する場合は、決してDIYでは行わずに業者に修理依頼をしてくださいね。

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