最近よく耳にする悪徳業者。
屋根や外壁をリフォームするにあたって、誰もが悪徳業者に騙されたくないと思うのは当たり前だと思います。Netでも調べると、業者を選ぶ際に気を付けること、知っておきたいポイントなどが書かれているのをよく見ます。もちろん、私もいろいろ情報を目にしてきましたが、いくつか「これ本当に?」、「それは違うと思う」など、正直納得できない部分もあります。
この記事では、世間で言われている“悪徳業者”のイメージを、もっと掘り下げてご紹介していこうと思います。
目次
1.訪問販売業者は本当に悪徳業者なのか?
最近では、“悪徳業者=訪問業者”というのが認知されています。
というのも、私の知る範囲では、何年か前に流行った「シロアリ業者」の名残が、現在のイメージに繋がっているのではないのではと思います。
数年前に、シロアリ駆除を専門とする業者が急激に増加し、これに伴い、シロアリ駆除被害も続出しました。シロアリ駆除の点検を行う際には、床下に潜って調査をしなければなりません。無料点検と称して床下に潜り、色々なことを並べ、家主の不安を煽って必要のない契約を結んでしまったなど、被害内容は様々です。
このシロアリ駆除を謳い文句として行っていたほとんどの業者が訪問業者だったのです。このことから、”悪徳業者=訪問業者”というイメージが、世間に根強く浸透していってしまったのだと私は思います。
【リフォーム業界での訪問業者】
確かに、訪問業者を行っている悪徳業者はいます。しかし、全ての訪問販売業者が悪徳業者ではないと私は思うのです。訪問業者で施工したことのある方はたくさんいます。しかも、その施工した方全員が不感に思っているのかと言ってもそうではありません。
2.施工側に不信感が生じてしまう理由
トラブルが発生してしまう原因として、1番多い原因は“施工主側と業者側の打ち合わせ不足”によるものです。
リフォーム工事を行う際、事前にしっかりと打ち合わせをして、その内容通りの見積もりを確認し、契約するのが一般的です。しかし、いざ工事が始まると「工事内容が違うのでないか?」と、施工主側が疑問に思ってしまうケースです。
これは明らかに打ち合わせ不足から生じる、施工主側と業者側の認識の違いにあります。工事前の打ち合わせとは、1回では済まず、数回に渡って行うことも少なくありません。また、業者側が思い描いていた段取りと、施工主側が思っていた段取りが違っていたなどでも、トラブルが発生しやすい原因となります。
確かに、口頭のみの説明と、見積書なども書面だけでの工事説明では、プロと素人の間に誤差が出てしまうのも当たり前だと感じます。
3.本当の悪徳業者の見抜き方
悪徳業者には共通する点がいくつかあります。
- 契約を急がせる
- 好条件すぎる塗料
- 大幅な値引き金額
正直、この3つに重点を置いていれば簡単に見抜くことが出来るでしょう。
【契約までの速さ】
悪徳業者の共通点で一番わかりやすのは、その契約に持っていくまでのスピードです。
口約束だけで工事を決めようとし、ありもしないキャンペーンを謳い契約しようとする業者は間違いなく悪徳業者でしょう。住宅のリフォームとなると、決して安い買い物ではありません。ですので、家族と相談してから決めたいという方がほとんどですが、色々な話術で、その場で契約を押し通そうとする業者もいます。
大きな金額が動く内容を、たた1日で決めてしまうのはいかがなのでしょうか。
【塗料の品質】
住宅に使用される塗料には様々な種類があり、また種類に応じて耐久年数の差もあります。
しかし、どんなにいい塗料を使用しても、長くて20年が限界だということは覚えておいてください。今後、どのような塗料が発売されるかで変わりますが、今現在では、“持って20年”ですので、それ以上の年数を言われたら疑っても良いと思います。
【考えられない値引き】
どの買い物にも値引きと言うものはありますが、あまりにも差が激しいと不信感を抱きますよね?
訳ありならまだしも、仮に食品だとしてもあまりにも平均価格よりも安いと品質や味を疑うと思います。リフォーム工事も同じで、足場代や材料代、人件費などを考慮すればそれほどの値引きは出来ないものです。逆に、あまりにも大幅な値引きをしてくるとなると、その業者がどこで節約することになるのかは簡単に想像できると思います。
直接、住宅の耐久性などに関わる“材料の品質を落とす“行為に繋がってしまうのです。
4.気を付けておきたいこと
では、トラブルを回避させるためには、何に気を付けた方がいいのでしょうか?
【目で見て確かめる】
前途しましたが、口頭や書面のみの打ち合わせだけですと、施工主側と業者側に認識の違いが生まれてしまいます。
このような状況にならない為にも、事前打ち合わせでは、きちんと現場に立ち、自分の目で確かめ、施工方法を確認しましょう。そして、疑問に思ったことは必ず聞き、納得するまで話し合うことが大切です。また、打ち合わせの内容をメモなど形として残し、保管しておくとより安心できると思います。
【お家を把握する】
特別に「専門的な知識を勉強しろ」と言うわけではありません。
しかし、ご自宅の状況を少しでも把握しておくと、いざ工事をする際の打ち合わせもスムーズに行えますし、「本当にこの工事は必要なのか?」と言う心配も少しは軽減すると思います。
【複数の見積もり】
実際に業者を探す際は、最低でも3社から見積もりを提示してもらうことをお勧めします。
いくつかの見積もりを提示してもらうことで、ご自宅の修理金額の相場を把握できるからです。リフォームに関しては、全く同時期に建てたお家で、しかも全く同じ材料を使用しても、劣化速度はお家によって様々です。
ですので、ご自身の家の修理金額の平均は素人がどんなに知識を付けたところで予想することは難しいのです。だからといって、とても高い金額、安すぎる金額ですと不安になりますよね?ですから、いくつかの見積もりを提示してもらってから決めた方がご自宅のリフォーム費用の“平均”を知ることが出来るのです。
ここでひとつ注意して頂きたいのが、見積もりをあまりもらいすぎると、今度は逆にありすぎてどこに決めていいのかわからなくなってしまうこともありますので注意しましょう。
5.まとめ
いかがでしたでしょうか?
リフォーム工事を行っている会社は様々なジャンルに分かれています。ハウスメーカーや工務店、訪問業者や職人など幅広く存在します。しかし、「小さい工務店は信用が…」、「訪問業者はちょっと…」などとイメージのみで判断することに少し疑問を感じます。
悪徳業者が多いと言われていますが、それと反対に安心できる業者もたくさんあります。
イメージで判断するのではなく、その業者の本質を見抜けるよう目を凝らして見てみてください。必ずあなたに合う業者が見つかることでしょう。
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