【日本の伝統】鬼瓦の基礎知識

鬼瓦

今回、「鬼瓦」について書いていこうかと思いますが、「鬼」という言葉が入っているだけで少し恐い感じがしませんか?
実際、鬼瓦というと神社仏閣の恐い表情を浮かべてしまいます。
しかし、鬼瓦は一般の自宅にもついていることも多く決して神社仏閣だけのための飾りではありません。

では、鬼瓦とは一体なんなのでしょうか?

基本知識を踏まえたうえで、修理方法などを理解していただければと思います。

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 1.鬼瓦の基礎知識

鬼瓦は和式建物の棟(大棟、隅棟、降り棟など)の端などに設置される役瓦のことをいいます。
日本では古くから屋根の棟端は家内安全・無病息災・災害回避などを祈る神聖な場所としてあがめられてきました。
その厄払いに託したというシンボルが鬼瓦なのです。
実は、鬼面 だけでなく、鯱、雲や植物を具象化したものなど、様々な装飾瓦が作られていますが、平安時代から江戸時代まで鬼面が多かったことから、現在では鬼面の有無にかかわらず屋根の棟端を飾る瓦を総称して鬼瓦と呼びます。

2.鬼瓦の屋根材としての役割

棟の両端から雨水が進入するのを防ぐ「雨仕舞い」の役割があります。
棟端のつなぎ目に雨水が入らないように蓋をするイメージでよいかと思います。
また、風雨にさらされる棟端を重量のある鬼瓦によって補強しています。

3.鬼瓦のバリエーション

  • 古代鬼面
  • 若葉
  • 菊水影盛
  • 数珠掛
  • 水晶

 4.鬼瓦製造工程

  1. 図面を書く
  2. 型紙を製作する
  3. 型紙に合わせて板荒地を型取っていく
  4. 板荒地を貼り合わせて土台を作る
  5. 粘土を盛ったり削ったりして鬼面形成する
  6. 土台と鬼面をくっつける
  7. 乾燥期に入る
  8. 高温で焼成する

「鬼師」の技術

鬼瓦をつくる職人さんを「鬼師」と呼びます。
鬼瓦の生産は機械化が進んでいて、現在は機械生産されています。
しかし、非常に細かな細工や伝統的な鬼面をつくるとなると、手作業で行う必要があり、熟練された職人の技術が必要なのです。
瓦屋根の需要が減少すると共に、鬼瓦の需要も減少しているため、現在、日本の鬼師はわずか150人ほどしかいないとされています。

5.鬼瓦の取り付け方

棟は一番下に木材などの下地材が入っています。その芯材にくぎを打ちそこに銅線を結んでいます。鬼瓦はその銅線を内側で結び落ちないように固定されています。
これを緊結と言います。

鬼瓦が取れてしまった!

鬼瓦が取れてしまったということは、固定している銅線が切れてしまった可能性が高いです。
その場合はのし瓦を外し、銅線で再度固定したらのし瓦を積みなおします。
その後、棟と鬼瓦の周りをしっくいで補強したら完了です。
鬼瓦は単なる飾りだけでなく、雨水の侵入などを防ぐ役割もあるので、取れてしまったら早急に直すことが必要です。

また、落ちて割れてしまったり、通行人などに当たってしまったらとても危険です。
取れてしまったらそのままにしておくのは絶対にやめましょう。

6.まとめ

京都府福知山市大江町に「日本の鬼の交流博物館」には日本最大の鬼瓦が展示されています。
これは、全国の鬼師達が集まった「日本鬼師の会」が中心となって制作されたものです。
伝統を受け継ぎ、現在でも丹精込めて製造してくれているのです。

鬼瓦の種類は非常に多く、ここで全てを紹介することは不可能です。
ひとつひとつの瓦に意味があり、デザインも様々です。

鬼瓦は決して昔の文化ではなく、現代でも広く愛される屋根材です。
ぜひ、家にぴったりの鬼瓦を探し設置してください。格式の高くなった美観が楽しめるでしょう。

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